昨年末はじめたばかりでまだまだ記事数少ない裏ンプスですが、本年もゆっくりと私モヒカン視点での商品紹介をメインとしたブログをお届けしようと思いますのでみなさまどうぞよろしくお願いいたします。
さて新年一発目の裏ンプスはテンダーロインから久々のリリースとなりましたあの商品についてです。
今日の新作:WALLET BS
WALLET BS Price:197,640yen
HARLEY-DAVIDSONのバイカーウォレットをモチーフにバー&シールドウイングデザインでT-WALLET(以下バイカーウォレット)がリリースされたのは何時だっただろうかと古いSENSE誌を広げて調べたところ2012年の秋冬でした。それ以来テンダーロインからウォレットのリリースはなかったので実に5年ぶりのリリースなわけです。
ずっと欲しくてこのリリースを待っていたという方、過去に発売されたウォレットを持ってはいるけれど新調したいという方など「欲しい」の理由はそれぞれあるかと思いますが、今期発売されたWALLET BSはとにかくトータルでの完成度が素晴らしいのです。
ウォレット本体は過去のものに比べより使いやすく、そしてよりタフに永く付き合える設計・パーツ選びがなされていて、チェーンのデザインも過去の物から一新、ぬるりと輝く滑らかな面取りが施され、例えるなら某一流シルバーブランドのクラシックウォレットチェーンを思わせる高級感溢れるものにアップデートされています。
格段に向上した使い勝手
では具体的にどこがどう使いやすくなったのかというと、まず素材である革が違います。今回届いたWALLET BSは本体、そしてベルトと連結するためのホルダー部分に極めて肉厚なブラックのサドレルザーを採用しています。
冒頭に書いた2012年発売のバイカーウォレットと比べるなら革の厚さはさほど違いないのですが、テンダーロインのウォレットをお持ちである多くの方はその前のモデル、シルバーのスナップボタンが2つ付いたトラッカーウォレットタイプ(以下トラッカーウォレット)の物をご愛用いただいているかと思います。
そして小銭収納部屋と紙幣収納部屋の接合部分にカードを入れるのにちょうどよいスペースがあるのでカードポケットは実質3つ。
カードポケット一つにカード1枚というわけではなく、使いはじめは一般的なクレジットカードだと3枚でキュウキュウですが使い込むに従い革がなじみ1つのポケットにさらに多くのカードが収納できるようになります。
なので収納力に関してはトラッカーウォレット比で二倍近くあると思います。
スライダーをriri製に
トラッカーウォレット愛用者様の中で、小銭収納部屋のTALON製ジップがフラップに傷をつけてしまうことを気にされている方は少なくないと思います。このTALON製ジップ、身の回りにあるものでいうとデニムパンツやワークジャケットのフロントジッパーとして採用されていたりするのですが、そうです、ご想像の通りスライダーの胴体幅や引手の幅が広く、そして角がたっているんです。
そのためウォレットを閉じてパンツのヒップポケットに入れているとフラップの裏にこのスライダーの角が強く当たり、擦れ、フラップに傷がつくわけです。
実際それでフラップに穴があいた、という声は聞いたことがないですが、でもいつか穴があきそうで心配、という相談は過去何度かありました。
それもトラッカーウォレットのアジ、として使いこんでくださる方もいれば、やっぱり気になる、という方もいらっしゃいます。その場合お客様がお望みであれば色味の近いレザーを使って内側に「あて布」ならぬ「あて革」を行ったり、本体表面の色落ちに対し皮革用のクリームでタッチを施したりしていましたが、WALLET BSでは小銭収納部屋のスライダーがriri製のものに変わりその「キズ問題」が解決しました。
このririのスライダー、TALONの物に比べ胴体幅、引手ともにとてもナローな作りで、さらに今回のWALLET BSはトラッカーウォレットと違い本体を開いた両側に収納部屋があり、さらにさらに革そのものが非常に厚手であるため上記の心配をせずに済むのです。
トラッカーウォレットを使ったことがあるお客様であれば「これはいいアップデートだ」と喜んでいただけるはずです。
なんだかんだ言っても最後の決め手はやっぱり…
革も良い、チェーンも良い、使い勝手も良い。それだけで皆様の食指はビンビン動きまくっているかと思いますが、なんだかんだ今期のウォレットのどこがイイかって、それはやっぱり「デザイン」ですよね。
そうです、この男前な面構えといいましょうか佇まいといいましょうか、テンダーロインファンであるという贔屓目抜きにしてもこのWALLET BS、純粋にデザインがかっこいいじゃないですか。
漆黒のサドルレザーに深く押されたボルネオスカル。
本体をトリムするシルバーのリベット。
WALLET BSのためだけにデザインされたシルバーのチェーン。
そのすべてがやはりテンダーロインクオリティであり、その雰囲気をルーディーながらも上品に纏っているじゃありませんか。
たかが財布なんて言わず、大人の男が身に着けるものですから、とことん拘っていきたいじゃないですか。
本体はいつもポケットの中ですから傍からはそんなに見えるものではありません。チェーンがちょろっと見えるくらいです。
でも見せびらかして使うものじゃないです。
所有する喜び、身に着ける楽しさ、使い込むことで生まれる革の変化とシルバーの表情の変化を一人じっくり愉しむ、それでいいじゃないですか。
それが大人の嗜みってものだと思います。
そんな付き合い方がこのWALLET BSに一番似合うのだと思います。
モヒカンでした。
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